ゆるむ

ハルヒとか

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ハルヒとバトン

【愛していると言ってくれバトン】
☆「I LOVE YOU」を夏目漱石が『月がキレイですね』と訳し、
二葉亭四迷は『わたし、死んでもいいわ』と訳したと言います。
さて、あなたなら「I LOVE YOU」をなんと訳しますか?
もちろん、「好き」や「愛してる」など直接的な表現を使わずに答えてください。
(絵描きさんは漫画または一枚絵で、字書きさんはSSで答えること。)

☆受け取った人は【誰から誰】への台詞かも含めて、次の5人に回しましょう。
アンカー!
ご自由に。

ハルキョンです。


寒い。血迷って2時間前になんか来るんじゃなかった。
日曜の今日も我らSOS団は不思議探索などという休日恒例の
嫌ーなイベントに巻き込まれていた。それはいつも通りなのだが
「一番最後に来た人は全員にお昼を奢ること!」なんて団長さまに言われたらどうしようもない。
小遣い前なんだ、勘弁してくれ。何て言えるわけもなく俺は一人早く来たってわけだ。
早く来すぎたな、これは。
溜息をつくと白い息がもやーっと上に舞い上がった。
コーヒーを買おうと思っても近くに自販機がない。
ちょっと遠くにならあるが行ってる間に皆に来られたら意味ないからな。
まだ2月中旬。寒いのは当たり前なのになぜ手袋もマフラーもしてこなかったのだろう。
20分前の俺を恨みつつ俺はぼーっとして時間を潰していた。

30分くらいしてからだろうか。こっちに向かう人影が見えてきた。
「キョン?早いじゃない今日は」
目を丸くしているハルヒがそこに立っていた。
「小遣い前だからな。金がないんだ」
ふうん、と興味無さそうにハルヒは呟いた。
温かそうだなこいつ。ハルヒは手袋をしてコートを着ていた。
「あんた寒くないの?手真っ赤じゃない」
ハルヒに言われて俺は初めて気づいた。
こんなに寒い中30分も待たされたら当り前か。
「なんでこんなに寒いのに手袋もしてこないのよ。バカじゃないの?」
バカを見るような目でハルヒは俺を見る。見るなやめろ。
「しょうがないわね……はい」
そう言ってハルヒは右手の手袋をはずして俺に差し出した。
「あまりにも寒そうだから貸してあげるわ」
少しうつむいてハルヒは言う。まさかハルヒが。
ハルヒらしくない行動に驚きながらも俺はありがたく手袋を頂戴した。
「そっちの手は寒くないのか」
「あんただって左手はそのまんまじゃない」
さっきまでハルヒがしていた手袋だからか、まだぬくもりが残っていて温かかった。
「あ……あの、そのさ……」
ハルヒが顔を背けながら言葉を濁らせる。
そしてこっちを振り向いて「あのさ」とハルヒらしいでかい声を放ったあと、息のような声で
「手袋してないほうは……手繋げば暖かいんじゃないかしら……」
驚いてハルヒの顔を見る。ハルヒは下を向いていて顔を見ることはできなかった。
まさかハルヒが。いやでもさっきのはどう考えてもこいつの声だった。
俺はふう、と一つ小さく息をつく。
「そうだな。じゃ」
俺がそう言ってハルヒに手を差し出すと、ハルヒは顔をこっちに向けて
鳩が豆鉄砲をくらったような顔をした。
「え、あ、いい……いい、の?」
「寒いしな」
俺は自分からハルヒの手を取る。ハルヒは凄く戸惑っているようだった。
「つめたっ、あんたの手冷たすぎ!何分前から待ってたのよ!?」
「お前が来る30分まえだったかな」
「さんじゅっ……!?バカ!!」
ハルヒは俺の手を引いて走り出した。
「どこ行くんだよ!?」
「喫茶店よ!なにか温かいもの……じゃなくてホットチョコレート奢ってあげるわ」
なぜわざわざ言い直したんだ。俺は近くに立っている日付も表示される時計を見る。
『2月14日 日曜日』と表示された時計を見て納得した。

そういえば今日はバレンタインだったな。なるほど。
素直じゃないハルヒに笑みがこぼれた。


終わり

長くなってしまいました。ごめんなさい。
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