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化物語 2


1はこちらです
新しいウインドウで開きます。


お出かけ 2


「暦お兄ちゃん」
当日、待ち合わせ場所には千石撫子がいた。
「やあ、阿良々木先輩」
「ああ、悪いな遅れて」
「そんなことない。まだ待ち合わせ時間の十分前だ。
さすがは阿良々木先輩だな。私たちを待たせないようにと配慮したのだろう」
「いや、そんなことよりさ……」
帽子を深くかぶり、白くて可愛いワンピースを着ている千石を指さす。
「どうして千石がいるんだ?」
「私が昨日誘ったのだ」
「昨日? 急だな」
「昨日偶然千石ちゃんと本屋で会ったのだ」
「暦お兄ちゃん、神原さんは悪くないの」
千石が神原の前に立って、神原を僕から庇うようにした。
なんだか、僕が悪者みたいだ。千石も狙ったわけじゃないだろうけど。
「あのね、昨日遊園地に行くって聞いて、いいなあって言ったら
神原さんが誘ってくれて、だから……ええっと」
「大丈夫、分かったよ千石」
「買いあさったBL小説を読んでいたら、阿良々木先輩に伝えるのを忘れてしまっていた。申し訳ない」
丁寧にお辞儀までして神原は謝ってくれたが、別に怒っているわけではない。
ただ戸惑っただけなのだ。そりゃ誰だってびっくりする。
「いや、いいんだよ別に。それより、遅れるぞ」
「おお、そうだ。急がなくては……千石ちゃん、走るぞ」
「お前には誰もついていけないからやめてくれ」

一時間電車に揺られて僕たちは大きいとも小さいとも言えない
普通の遊園地にたどりついた。
「人がいっぱいいるな」
「迷子になっちゃいそう……」
「神原、千石の手を繋いでてくれないか?」
「了解した」
もう千石も中学生だし、自分から迷子になることはないとは思うが
のまれそうなくらいの人がいる。はぐれたりすることはありそうだ。
迷ったら二時間は相手に会えそうにない。
「こ、暦お兄ちゃん」
「ん?」
「撫子の左手……その、迷子になったら大変だし……」
……ああ、なるほど。
「ありがとう千石」
千石の左手を僕の右手で握ると、千石は恥ずかしそうにうつむいたが
すぐにまっすぐ向き直って僕の手を握り返した。
なんか、親子みたいだ。
「よし、最初に何にのろうか。観覧車は最後だぞ」
「その前に昼食だ」
「だが阿良々木先輩、私は今すぐ遊びたくてしょうがないのだ」
子供だなあ……。目を輝かせている。
よく見ると、千石もきょろきょろと目を動かしていろんな物を見ている。
「……じゃあ先に少しだけ遊ぶか」
この言葉に一番喜んでいたのは神原だった。
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化物語のSS書きたい

でも化物語って二次創作しづらい。
阿良々木ってキョンと違って面倒。キョンも面倒だけど……。




「デートをしよう、阿良々木先輩」

世にも恐ろしいことを言い放った神原の顔は、
恐ろしいほどの笑顔だった。


―お出かけ 1

「神原、それは冗談か?」
「本気だ。なんなら今ここで裸になって阿良々木先輩への愛を叫んでもいい」
「意味わからねえよ! やるな!」
神原は少し残念そうに肩をすくめた。
なんで残念そうなんだよ。
というか、神原は知っているはずだ。
他の女子と肩が触れ合っただけで、僕の心臓にカッターを突き付けそうな
とても恐ろしく怖い彼女がいることを。
「心配しなくていい、戦場ヶ原先輩の許可は取った。あとは阿良々木先輩次第なのだ」
「え、そうなの?」
「うむ、昨日戦場ヶ原先輩が入浴している時間にな。五時間たっぷりお願いした」
「戦場ヶ原は今日欠席なのはお前のせいか」
戦場ヶ原は風邪を引いたらしく、今日は欠席だと今朝担任から聞いた。
風邪を引くなんて珍しいと思っていたら……こいつのせいか。
戦場ヶ原は少し神原に甘いとこがあるからなあ、しょうがないか。
「というわけで」
神原はこほんっと一回咳払いをして、
「デートをしよう、阿良々木先輩」
と笑顔で言った。
「待て待て、なんで僕がお前とデートしなくちゃいけないんだ?
先日やっと彼女と初デートというイベントを終えたばかりなのに」
それに神原は、一応僕とは恋敵のはずだ。
「私が阿良々木先輩と遊びたいからだ」
「だったらわざわざデートなんて言い方しなくてもいいだろうに」
「む、確かにそうだな……」
こほんっと本日二回目の咳払いをして、神原は言った。
「一緒に遊ぼう、阿良々木先輩」
「……なんかお前が言うと、エロく感じるな」
「えっちな遊びをしよう、阿良々木先輩」
「言いなおすな!」
今のは僕が悪かった。すまん、神原。
「阿良々木先輩、不都合なら構わないぞ。無理をしないでくれ」
「いや、別に駄目なわけじゃ……」
断ったら戦場ヶ原に殺される。
なんとなくそんな気がした。なんとなく。
「次の日曜でいいか?」
「本当か!」
「本当だ」
「ありがとう、阿良々木先輩。感謝する」
「遊ぶくらいで感謝されても……」
「じゃあ次の日曜、十時に待ち合わせだ。場所は――」
神原はやけにはしゃいでいた。そんなに僕と遊びたかったのだろうか。
だったら戦場ヶ原を誘うべきでは? 僕に気を使ってくれたのか?
まあ後輩に遊びに誘われるのは嫌なことではない。
素直に喜んでおこう。
「――で、いいか? 阿良々木先輩」
「え、ああ、うん。いいよ」
「本当か! 本当に一緒にラブホテルに行ってくれるのか!」
「ごめんなさい聞いてませんでした!」
本当にえっちな遊びじゃねえか!
「冗談だ。えっとだな、遊園地に行こうとだな」
「遊園地? 別に良いけど……そんなとこでいいのか?」
「全裸でプールに行ってもいいと言うのなら、行こう」
「遊園地楽しみだなー、神原」
待ち合わせ場所は駅前ということで話がつき、僕と神原は別れた。
遊園地、か。
いつ以来だろうな。
少し神原と出かけるのが楽しみだったのは、神原にも戦場ヶ原にも内緒にしておこう。
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