ゆるむ

ハルヒとか

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オリジナル。
夏っぽいのと青春っぽいのが書きたくなった。
書けてるかしら。
長いです。


『ソーダ色』


「空ってさ、ソーダ味のアイスみたいな色してるよね」
短い髪を揺らしながら隣を歩く幼馴染が言う。
「……ん?」
「青いってこと」
「じゃあそう言えよ」
「だってソーダ味のアイスみたいだなあと思ったんだもん」
歯を見せて『にしし』と幼馴染は笑った。
すると、制服のスカートを翻して、急に後ろを振り返る。
「どうしたんだよ」
「さっき通った駄菓子屋いこ」
「なんで」
「アイス食べたい」
「そこのコンビニじゃ駄目なのかよ」
すぐ隣のコンビニを指さして言う。
「ん……駄菓子屋がいい。なんとなく」
「はいはい」
俺も方向を変え、幼馴染と歩く。
駄菓子屋かあ。昔はこいつとよく行ったな。
「久しぶりだね、一緒に行くの」
同じ事を考えていたのか、幼馴染が言う。
「そうだな。一緒に帰るのも久しぶりだし」
家は隣だし、お互いの家で最近までも遊んだりしていたが
部活や補習の問題で学校から一緒に帰るのは久しぶりだった。
「もうすぐ夏休みだねー、今年も海行こうね」
「一番暑い日にな」
「わかったよ」
小さい駄菓子屋について、幼馴染はすぐに外に置いてあるアイスの入ったケースを開けた。
幼馴染の隣に立っていた俺に、ケースから冷気が漂う。
あー、涼しい。
「んー、これにしよう!」
幼馴染が選んだアイスは、ソーダ味とブドウ味の二つが入ってるアイス。
「一つあげるからさ、お金半分こしよう」
「いいけど」
「ありがとー」
俺が出した100円を握りしめて幼馴染は店員のところへ向かう。
……暑い。汗が勝手に流れ出す。
たった数秒幼馴染を待つだけでも、体の熱があがる。
「お待たせー」
「……涼しいとこ行こう」
「ん。じゃあ公園のベンチで食べよ」
駄菓子屋から2分ほど歩いて、公園へつく。
ちょうど影のできているベンチへ座り、息をついた。
「はい、どうぞ」
「どうも」
幼馴染からブドウ味のアイスを受け取って、口にくわえる。
すぐに食べないと溶けそうだな。
「はー、美味しい」
「暑いけどな」
「炎天下の下でアイスを食べるのもまた越ってものですよ!」
「そう思うか?」
「あんまり……」
と言って、幼馴染はアイスを舐め始める。
俺も黙ってアイスにかじりついた。
……半分、溶けかけている。
「ブドウ味少しちょうだい」
幼馴染が俺の服の裾をつかんで言う。
「じゃあソーダ味一口」
「はいよー」
幼馴染とアイスを交換して、一口食べる。
ブドウ味を食べた幼馴染は満足そうに笑って俺にアイスを返した。
俺もソーダ味を返そうとして、
ボトッ
「……」
「……」
沈黙。幼馴染のソーダアイスが溶けて、地面に落ちたため。
幼馴染は口を半開きにして落ちたアイスを見ている。
「……ご、ごめん」
「いや……うん、いや……」
勢いで謝った俺と、何を言いたいのかわからない幼馴染。
「……俺のやつ全部食べていいから」
「えっ、ありがとう!」
幼馴染に俺のアイスを渡すと、嬉しそうに食べ始めた。
結局どっちの味でも良いのか。
「あー、美味しかった。ごちそうさまでした」
全部食べて、アイスの棒をゴミ箱に放る。
「帰るか」
「ん、帰ろう。ありがとね、アイス」
「……いや、別に」
「んーふっふー」
嬉しそうに鼻歌をうたって幼馴染は俺の前を歩く。
「楽しいねー」
「そうだな」
「こういう時が一番好きだよ」
「ん、俺も」
「えへひへへ」
気持ち笑いをして幼馴染が俺の方へ振り替える。
「家まで競争しようぜ!」
「嫌だよ」
「強制発動!幼馴染限定競争権!」
「意味わかんねーよ」
「とりあえず、競争しよう。さきに家についたほうの家で遊ぼう」
「えー、今日家帰ったら寝ようと思ったのに」
「そっちが先に家についたら遊ばなくてもいいよ!よーいどんっ!」
勢いよく地面をけって幼馴染は走り出した。
そこで思いだす。そういえばあいつ陸上部だっけ。
正直、勝っても負けてもどちらでもいいけど幼馴染に負けるのは癪に触る。
幼馴染を追い抜かすように、俺も走った。
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