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ハルヒとか

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ハルヒSS『あったかい背中』

古長が書きたい。
自分が書いたことのないカップリングってなんだろう。SOS団で。
キョンとみくるだけかな?

欠席ネタは前も書いたけど、今回はなんとなくキョンで。
もう少し長く書いて、キャラの心情描写細かくしたいなあ。

キョンハル


『あったかい背中』

地球がそろそろ溶けそうなくらい暑い日だった。
先週まで七夕にはしゃいでいたハルヒの姿が、今日は見えない。
俺の後ろの席はむなしく空いており、それだけで状況を理解した。
欠席。
珍しい。ハルヒが欠席なんて。
それは他の奴らも同じ気持ちらしく、谷口が授業の前に話しかけてきた。

「珍しいなあ、おい」
「そうだな」
「まあいいじゃねえか。今日は静かな一日を過ごせそうで良かったな」

肩に置かれた手からは、憐れみが伝わってくる。

「さっさと席に戻ったらどうだ」

手を振り払うと、谷口は嫌な笑いをして帰った。
なんだ、あの笑い方。気味が悪い。



今まで気にしたことがなかったが、後ろの席が空いているというのは
なんだか変な感じだ。ここ最近、席替えで一番後ろの席を当ててないしな。
後ろからシャーペンを走らせる音も、寝息もしない。
それだけのことがなぜこんなにもおかしな感じがするのだろう。

「おい、キョン。聞いてるか?」
「……悪い、何だ?」
「なんだよ、今日一日何回も涼宮の席見てやがって。そんなに寂しいか?」
「んなわけないだろ。そんなに見てもいない」
「嘘つけ」

谷口の戯言をよそに、俺は弁当箱に綺麗に詰められている卵焼きを一つ、口へ運んだ。
……味がしない。

「あ、そうだキョン。今日はSOS団……だっけ、その活動ないよね?」
「ん、んー……」

国木田の一言に、ちょっと動揺した。
そういえばそうじゃないか。今日はハルヒはいない。
なのに、行く気だった。

「……いや、あるんじゃないか?」
「そっか、久しぶりに一緒に帰ろうと思ったんだけどな」
「お前は本当に変な奴だな」

谷口よりは変な奴ではないと思いたい。
俺はまだあいつとは同類ではないはずだ。

「いいからさっさと飯を食え、時間ないぞ」
「うお、まじかよ」

谷口が昼食をとることはなく、昼休みは終わった。



「じゃあね、キョン」
「おう」

国木田に挨拶を返し、俺も教室を出る準備をする。
……そういえば、今日は長門はコンピ研に居るって昨日言ってたな。
「おい、ハル……」

ヒ。と後ろを振り向いたが、そこは無人の机と椅子があるだけだった。
そういえば欠席だったな。
言いかけた言葉をひっこめて、俺は教室を出た。


「心配ですね」

向かいの席に座る古泉が、ハルヒの欠席に対して言う。

「あいつのことだから、ウイルスが勝手に逃げ出すだろ」
「でも、珍しいですね~……。お見舞いとか、行った方がいいのかな……」

こんなに朝比奈さんに心配されて、俺はハルヒが羨ましい。

「大丈夫ですよ、すぐに良くなりますって」

朝比奈さん以外の誰かを慰めるように、俺は言った。

「長門さんもいないことですし……、今日は解散しますか?」

古泉の提案に俺も朝比奈さんも頷き、俺と古泉は先に部室を出た。

「用事があるから先に帰るぞ」
「分かりました」

いつもなら朝比奈さんをこんな奴と二人にさせられないが、今日は仕方がない。
感謝しろ古泉。

いつもより一歩一歩を多めに、学校を出た。
早く用事を終わらせたくて仕方がない。
坂道を降り切ったところで、携帯を取り出す。
あいつの携帯の電話番号は、いくつだったかな。



あわただしく携帯が鳴る。
うるさい。誰だろうこんな時に。

「……はい、もしもし」
『ハルヒか』
「……キョン?」
『当たり前だろ』
「何よ、なんか用事?」

毛布をはぎ取って、ベッドの上に正座をした。
キョンから電話がかかってきたのは初めてだった。
設定したきり鳴らなかった着信音。
そういえば、この着信音は……キョンだけに設定したんだった。

『用事ってわけじゃないんだが……』
「じゃあなによ」
『体調はどうだ?』
「もう平気。熱は下がったわ。明日は……行けると、思う」
『そうか』

……。
あたしもキョンも黙る。この沈黙は緊張のせいだろうか。

「……キョン」
『なんだ』
「……あたしがいなくて、寂しかった?」

……あ、何を聞いてるんだろう。
言ったあとに冷静になる。何でこんな変な事を聞いたんだろう。
熱でおかしくなったのかしら、あたし。

『……寂しくはなかったさ』
「……そっ」

当たり前の、予想していた返事なのに。
こんなに寂しいのは、風邪の効果と、家にあたし以外誰もいないからだろうか。

『あー……でもな』
「何?」
『お前がいないと、背中が寒いんだ』
「は?」

夏なのに何を言ってるんだろう。

『後ろから音がしなくて、変な気もする』
「そう……」
『SOS団も静かで、朝比奈さんも古泉も寂しがってた』
「あんたは薄情者ね」
『しょうがないだろ。……ハルヒ』
「何よ」

『早く元気になれよ』

「……」
『……』
「……言われなくても、もう元気よ」
『そうかい』
「……あ、ありがと、キョン」



早口で最後に何かを言われたかと思うと、急に電話が切れた。
あいつ、最後に何を言ったんだ?
……まあ、今は気にすることでもないだろう。
明日はハルヒが来るんだし、その時にでも。

明日は、背中が暖かくなるように。そう願う。

ハルヒSS『彼女の周り』

初めてのSOS団以外が主人公のSS。
一応国木田視点となっております。
国木田難しい。
そして久しぶりに書いたからか、ハルヒとかキョンのキャラもいまいちつかめなかった。


『彼女の周り』


谷口はキョンの事を不憫な奴だと言う。

「涼宮に振り回されて、本当に不憫な奴だぜ」
「僕には、楽しんでるように見えるけどなあ」
「楽しんでる? 冗談はその成績だけにしてくれ」
「谷口よりは良いよ……」
「そう言うことだよ」

谷口は手をひらひらと僕に向かって振って、自分の席からノートをとってきた。

「てわけで、また宿題写させてくれよな」
「はあ……」

谷口には、本当に楽しそうに見えないのだろうか。
キョンはあんなにも楽しそうなのに。

  ・

「ねえキョン」
「ん」
「最近どう? SOS団は」
「今更そんなことを聞いてどうするんだ」
「別に……気になっただけだよ」

キョンは涼宮さんの席をちらりと見て、特に変わりはない。と言った。
キョンはいつもsos団をうっとおしそうに言ってるけど、本当はどう思っているんだろう?

「いつも通りハルヒが騒いでるだけさ」
「そっか」
「興味があるなら、仮入部くらいならさせてやれるぞ」
「そういうわけじゃないんだ」

僕は別にSOS団に入りたいわけじゃない。
ただ、あのキョンが楽しめる……という言い方は失礼だけど、そんな部活が
一体どんな部活なのか気になっただけなんだから。

「暇なら、来るか? 放課後」
「え?」
「ハルヒに言えば大丈夫だろ」
「いいの? 言っても」
「それはアイツに聞いてくれ」

ちょうどドアから入ってきた涼宮さんを指してキョンは言った。


「いいわよ、別に」

涼宮さんは意外にもあっさりとそう言った。
絶対に断られると思っていたのに。
それか、しばらく考え込まれると思っていた。

「来たいならくればいいじゃない。断るなんて勿体ないことしないわよ」

キョンもそのあっさりした涼宮さんに驚いたようで、呆気にとられていた。
とにかく、僕はSOS団に見学に行くことになった。

  ・

「ふえ、え、お客さん……ですか?」
「俺の同級生の国木田です」
「あ、あの、映画の時の……?」

文芸部部室のドアを開いて最初に目に入ったのは、可愛らしいメイドの恰好をした朝比奈さんだった。
文化祭の時のウェイトレスや、映画の時の恰好も似合っていたけれど、この恰好が一番似合っているかも。
そういえば、この恰好をした朝比奈さんを見たのは初めてかもしれない。

「こ、こんにちは」
「こんにちはあ、今お茶入れますね、座っていてください」

僕はキョンの座っている隣のパイプ椅子に腰をおろして、朝比奈さんのお茶を待った。
涼宮さんの座っている席の奥には小柄な女の子が座っていた。
長門さん……かな? 確か成績がすごく良かった気がする。

「国木田」
「何?」
「オセロでもするか?」
「うん、やりたいな」

キョンは棚からオセロを取り出して、僕の向かいの席に座った。
僕は黒で後攻、キョンが白で先攻となる。

「そういえば、もう一人は? 古泉君……だっけ」
「ああ、そういえば遅いな」

パチン、とオセロが白に染まる。
キョンは何気に勝負事に強い。

「クラスがクラスだし、特別補習とかでもやってるのかな」
「そういえばそうだったな、九組は」

もうすぐで僕たちも二年生だし、勉強の総復習みたいな事でもやってるのかな。

「遅くなってごめんなさい、どうぞ」

朝比奈さんから良い香りのするお茶が差し出された。
キョンはいつもこんなにおいしそうなお茶を飲んでいたのか。
そう思うと、キョンへの羨ましいという気持ちが、倍に膨れ上がった。

「いいなあ、キョンは。いつもこんなに美味しそうなお茶を飲めて」

涼宮さんが満足そうに僕を眺めている。
僕は苦笑いをして、お茶をすすった。
……美味しい。

「どうですか?」
「……すごく美味しいです」
「良かったあ」

その時僕に向けられた朝比奈さんの顔は谷口に自慢したくなるようなものだった。

「おや、お客さまですか?」

ドアが開かれて、入ってきたのは古泉君だった。

「お邪魔してます」
「お久しぶりです」

彼は僕の隣の空きのパイプ椅子を引いて、僕とキョンのオセロを眺めるように間に座った。

「どうぞ、続きを」

そう言われてオセロを再開する。
ううん……キョン強いなあ。


すぐに僕の負けが決まって、古泉君と席を交換した。
古泉君とキョンなら、互角かもな。
気になって、涼宮さんの方を見た。
涼宮さんはパソコンの画面を一生懸命見ている。
いつもなら話しかけないが、今日は気になって話しかけてしまった。

「何してるの?」
「サイトの更新よ。国木田も家に帰ったら見なさい、あたしのSOS団の公式サイト」

タンッ、とキーボードを叩く音がして、涼宮さんはパソコンからやっと目を離す。
僕と目が合うと、にやっと笑った。……ような、気がする。
なんか、SOS団での涼宮さんは教室の涼宮さんと違う。
なんというか……解放されてる感じだ。
キョンも、教室とは違って柔らかく感じる。
よく見たら、他の人も。
長門さんは近寄りやすく、古泉くんは開放的に、朝比奈さんは意外にもしっかりしていて。
皆、僕の思っていた印象と違うな。
もっと固い部活だと思っていたのに。

なんだ、楽しそうじゃないか。

――パタン。
長門さんが本を閉じた。時間を見ると、部活終了時刻。
皆一斉に席を立って、片づけを始める。
僕も片づけを手伝おうとすると、

「ねえ」

「――どうだった、一日見学してみて」

涼宮さんが悪そうな顔で僕に訪ねてくる。
……どうだった、かあ。

「そうだね……、違ったかなあ」
「違った? イメージと?」
「……うん」

良い意味で、だけれど。
でもそれは言わない。ちょっと悔しかったから。
こんなにも良い部活を作った涼宮さんが、羨ましい。
皆、ここでは落ちついて好きな事をしている。
そんなことあまりできないもん。

「また暇だったら来なさい、いつでもいいわよ」

涼宮さんは、笑顔で――そう、言った。
その後ろではキョンが困ったように笑いながら溜息をついていた。

……なんだ。
やっぱり、すごく楽しそうじゃないか、SOS団って。
キョンがあんな顔をしているのが、一番の証拠だ。

ハルヒSS『好き・嫌い・嫌い』



古泉とハルヒの話。長いです。
なんかお話になってないけど好きと嫌いで迷う古泉君が書きたかったので……。
執筆時のBGM『Fukuyama Fire』の曲


『好き・嫌い・嫌い』


葛藤がある。

「SOS団は年中無休なんだからね!」
密かに頬を赤らめ、赤くなっている目をこすりながら彼女は言った。
彼女の顔はまるで病気が治った想い人を見るような、そんな優しい顔だった。
それを見て幸せそうに優しく笑っている彼と、泣きながら笑っている未来人。
思えば、涼宮さんはこの約半年の中でとても成長し、とても魅力的な人物になった。
今もそうだ。こんな幸せそうな顔、誰が見たって惚れ惚れする。
でも、僕はそれが嫌だった。
僕が彼女に好意を持っているということが。
僕が彼女を特別な女性として見ていることが。
「古泉君、りんごちょうだい。こんな奴に食べさせるりんごなんてないんだから」
涼宮さんは僕が丸裸にしたりんごにかぶりつく。
彼はそれを懐かしそうに見ている。いつもなら不満そうな顔をするのに。
三日間眠っていただけでSOS団や涼宮さんが恋しくなるほど、彼はこの世界を気に入っていただろうか?
「あたし帰るわ。もう団長としての役目は果たしたし、じゃあね」
荷物をつめて涼宮さんはドアへ向かう。
「ハルヒ」
「何よ」
涼宮さんはドアの前で立ち止まり、彼の方を見る。
「ありがとう」
涼宮さんは病室から静かに出て行った。

その時の涼宮さんの顔は眉を吊り上げ、目を細くして口はへの字という
どう見ても怒っているようにしか見えなかったが、僕には笑うのを堪えているように見えた。
というか、実際そうなんだろう。
ほら。こういうところに僕は惹かれる。
惹かれて惹かれて惹かれ尽くして。挙句の果てに最後まで行きそうだ。
でも、最後まで行くのに葛藤がある。
僕は彼女に惚れたくない。いや、惚れているだろう。それはもうとてもとても。
でも自覚したくない。そう思いたくない。
だって、彼女は僕の中学時代の恨みの対象だったのだから。
「あの、キョン君、涼宮さんはとてもキョン君のこと心配してたんですよ」
「……そうですか」
「だから、優しくしてあげて」
「はい、分かってます」
朝比奈さんもしばらくして病室を出る。この病室に居るのは僕と彼だけになった。
「古泉」
「なんでしょう」
「聞きたいことがある」
「珍しいですね、何でしょう」
彼は数十秒目をいろんなとこに配らせて
「いや、何でもない」
と言いきった。何だったのだろう。
しばらく沈黙が続く気がしたので僕も早々に引き揚げることにした。
「それでは」
「ああ……また明日」
「はい。また明日」
扉を閉めて曲がり角を曲がるとそこには涼宮さんがいた。
「涼宮さん?」
「帰るわよ、古泉君」
涼宮さんは僕にカバンを持たせて早足で歩く。
待っててくれたのか、荷物持ちが欲しかったのか。
どちらにしろ僕には嬉しい事だった。
「よかったですね」
「そうね」
「これで僕も一安心です」
「あたしは最初から知ってたわよ、キョンは絶対に起きるって」
「そうですね」
だからだろうか。彼が無事目を覚ましたのは。
「5人全員いなきゃSOS団じゃないんだから」
「そうですね」
「別にキョンが心配だったから病室に寝泊まってたわけじゃないのに
あいつは何を勘違いしてるのかしら。あたしは団員が心配だっただけなのに」
照れ隠し。多分熱を冷ましたいのだろう。
「あたしは、古泉君が入院することがあったりしても傍にいるわよ」
そんなことないのが一番良いんだけどね、と彼女は言ってそこで一旦話が途切れた。
「その時は、僕が罰金でしょうか」
「そうね、もちろん。だから別にキョンが特別ってわけじゃ……」
さっき、少しだけ嬉しかったのに。また彼の話になってしまった。
傍に居る。それは嘘ではないだろうけど、病室に寝泊まりまではしないだろう。
彼女にとっては彼が特別だからそこまでできる。
「羨ましいですね」
「へ? 何?」
「あ……いえ、何も」
うっかり呟いてしまった。
羨ましい。彼を羨ましいと思ってしまう自分が憎い。
あれほど嫌いだった彼女なのに、どうしてだろう。彼女に想われている彼に嫉妬する。
「……でも、よかった。キョ、団員が全員揃って」
素直に『キョンが目を覚まして』と言えばいいのに。
こういうところが……。

ふと、転校した時のことを思い出した。
高校生になっても僕の憂鬱な気分は晴れず、さらに彼女と同じ学校に転校。
気分は最悪だったし、彼女のことをとても恨んでいた。
でも彼女の笑顔を見ると安心して、それは仕事柄のことだと思ってたけど。
困ったな。自覚してしまった。
好きだなんて思いたくない。僕は彼女が嫌いだ。
憎くて憎くて、それでも憎みきれなくて……。
あんな顔を見てしまったらもうそんなこと思えない。
本当に幸せそうなあんな顔を見たら、あの時の僕が嘘のように思う。

しばらく短編続けます

小説はこっちメインになるかもなあ……。

消失世界を勝手に想像して書いた話です。
消失ハルヒと消失古泉が同じクラスか分からなかったので、別クラス設定。
長いです。
消失でのジョンとの会話は原作と違います。


『彼女の世界は憂鬱で』


「あなたが転校生の古泉一樹くんね?」
彼女は誰よりも早く僕に声をかけてきた。
綺麗な声、きらきらした瞳、腰まである長く綺麗な髪。
転校してきたばかりで、周りが灰色のように見えた僕の目に、綺麗な人が映っている。
「古泉君、あたしに付き合いなさい」
……あとから知った。『涼宮ハルヒは美人で横暴で――……変人だ』と。

「ちゃんと来たわね」
彼女は朝一番に僕の元に来てこう言った。
「あなたが転校生の古泉一樹くんね?
古泉君、あたしに付き合いなさい。放課後、文芸部の部室で待ってるわ」と。
文芸部は二年前に潰れたらしく、今ではただの空き教室だ。
なぜ転校生の僕をこんなところに?
「涼宮ハルヒ」
「え?」
「名前」
「あ、はい、涼宮さん」
涼宮さんは腰まである長い髪を窓から流れる風にたなびかせて、言った。
確実に、はっきりと。
「古泉くん、あなたをSOS団の団員一号に任命します」
力強い声だった。はっきりとした意思。彼女の美しさが声にも滲み出ている。
初めてこの場所の色を見た気がする。色、匂い、彼女。
先ほどまでの鬱蒼な気分が晴れ、すべてに色がついた。
とても不思議な気分だった。

SOS団。それは彼女の完全な趣味の部活。
不思議なもの(宇宙人や未来人や超能力者など)を探し、一緒に遊ぶための部活。
ちなみに僕は『謎の転校生』らしい。
そんなポジション、二ヶ月もすればなくなると思っていたら、その通りだった。
涼宮さんは二ヶ月後、僕にこう言い放った。
「物足りないわね」
「はい?」
「つまらない。普通すぎて、何もなくて」
それは多分、僕に言われたことじゃなかった。
でもその時はどうしても僕に言われたような気がして、心が痛んだ。
そして、彼女への不満がでてきた。
そもそも勝手に彼女が僕に興味を示してきたのではないか。
勝手なことを言ったと思えば、勝手に仲間にされて。

「……会いたいなあ、ジョン」

一目見るだけでいい。と最後に呟き、彼女は黙った。
ジョン? 誰だろう、それは。
彼女に聞こうと思ったが、話しかけないでほしいと背中が言っているような気がした。
僕は黙って彼女の後姿を見つめる。
とても寂しそうで、世界に退屈している背中だった。
さっきまで苛立っていたのに。
今はジョンという人物に妬いている。
どうして彼女にこんなに想われているんだろう。
ジョンとは、どんな人だったのだろう。
いや、そもそも人か? そして、日本人か?
どうしたら彼女にこれほど想ってもらえるんだろう。
もっと彼女に僕を見てほしい。もっと想ってほしい。
なんだか泣きそうだ。

「ジョン? ……何でもないの」
数日後、彼女に『ジョン』の事を聞いたらこう帰ってきた。
彼女がそう言うなら、なんでもないのだろう。
ジョンのことは気になる。彼女の頭の中にあるのは『面白い事』だけのはずなのに
その頭の中にいるジョン。
気にならないわけがない。
ジョンとは、何なんだろう。どんな面白い事なのだろう。
どうしてこんなにもジョンが気になるんだろう。
ああ、いいなあ。
彼女の心の中に住みついているジョンが羨ましくてしょうがない。
今日も彼女はどこか遠くを見つめている。
声をかけたくてもかけられない。
僕は面白いものじゃない。
彼女が溜息をつく。
僕は彼女にこんなことしかさせられない。
せめて、彼女が遠くを見て溜息をつかないように。
遠くにジョンを見つめないように。

「あなたが……ジョンなの?」
ふらっと彼女は僕に体を預けた。
意外にも『ジョン』は近くにいたらしく、なんと異世界からきたらしい。
「うそ……嘘でしょう?」
「本当だ、ハルヒ。俺がジョン・スミスだ」
どう見ても日本人だ。ジョン・スミスというのはペンネームだろうか?
この人が、彼女の心に住みついている『ジョン』
別に面白そうでも何でもない。なのに、なんでこの人は……。
喫茶店に移動し、僕たちは彼からいろいろな話を聞いた。
並行世界の僕は、超能力者らしい。しかも北高生。
そして彼女がいわゆる神という存在で、宇宙人、未来人もいたとのこと。
これは夢か? それとも彼と彼女の仕掛けたドッキリか?
「ふうん……よし、今から北高に行くわよ! その長門さんと朝比奈さんに会うためにね」
彼女は今まで見たこともない笑顔になった後、
勢いよく立ちあがって喫茶店のドアへと歩いて行った。
一緒に歩いていこうとするジョン・スミスに向かって、
「僕が払うのは自分と涼宮さんの分だけですよ」
そう言うとジョン・スミスは意地悪そうに代金を払ってくれたら面白い事を教える、と言った。
結局、三人分の喫茶代を払った。
面白い事、とは僕のあちらの世界での役割だった。
機関や神人、彼女の精神世界――閉鎖空間など。
「それは……羨ましいですね」
「そうか?」
「ええ、そちらの僕は涼宮さんのことを何でも知っていて、涼宮さんも僕を信頼している」
「まあ、そうだな」

「僕は、涼宮さんのことが好きなんですよ」

ん?
「……そうか」
彼は一瞬とても驚いた顔になったが、すぐに表情を戻した。
というより、なんだこれ。
僕は今何を言った。
「分からなくもない。お前がハルヒを好きでもな」
そう、そう言った。
僕は、涼宮さんが好きだ――と
ああ、そうだったんだ。そうなんだ。
彼に対しての嫉妬も、彼女に僕を見てほしいのも。
好きだからかあ。
「……とても魅力的な人ですよ、涼宮さんは」
ふっと笑って白い息を吐く。
僕の吐いた息はすぐにすうっと消えた。多分、僕はこんな感じ。
彼女にとって僕は白。彼は黒、いや、赤?
ああ。
僕も彼女を笑顔にしたい。
憂鬱な彼女の世界を壊せるような笑顔を、彼は彼女にさせることができる。
僕も、僕もできたらな。
そしたら幸せだろう。僕も彼女も。きっと。


月に1回は更新出来たらいいな



SSじゃないです。
バトンばっかです。
長いです。


オタクバトン
★好きな女キャラを5人
涼宮ハルヒ、御庭つみき、八九寺真宵、伊吹風子、神尾観鈴

★その中で一番好きなのは?
涼宮ハルヒ

★どんなところが好き?
夢で気になる人にポニーテルが似合っていたと言われて
次の日にポニーテールにしてきちゃうところとか、とてつもなく
可愛らしいと思うんです。ハルヒかわいい。

★好きな男キャラを5人
古泉一樹、やんだ、とーちゃん、ジャンボ、佐藤竜一

★その中で一番好きなのは?
え……

★どんな所が好き?
とりあえず、全員自分のツボです。

★好きな声優を3人
いない。

★コスプレはする?又はどんなコスプレをしてみたい?
しないしてみたくない

★アニメ、漫画、ゲームの中で憧れるもの
SOS団とかよつばとの世界とか

★一番萌えを感じるのは?
いろいろ

★このバトンを回す人5人


漫画バトン
Q1 あなたが好きな漫画は何ですか?
よつばと、殺し屋さん、あっちこっち、みつどもえ

Q2 あなたが人生で最初に読んだ漫画は何ですか?
なんだろ……。
記憶にあるのはポケットモンスター。
ピッピとピカチュウとサトシのやつ。

Q3 あなたが少なからず影響を受けた漫画は何ですか?
君と僕とか苺ましまろ?
この二つでほのぼの作品が好きと気付きました。
あと、やっぱりハルヒ。
ハルヒがきっかけでサイト始めたり、いろんなアニメ見たり
友達が増えたりしたので……。

Q4 読んだ漫画の中で一番の良作と駄作をあげてください
良 よつばと!
駄 涼宮ハルヒの憂鬱(ツガノ、みずの)

Q5 ドラマやアニメになっても面白いと思う漫画は何ですか?
WORKING!!とか?アニメ化するけど。

Q6 ドラマやアニメになって欲しいと思う漫画は何ですか?
ななつさとあっちこっちはアニメになってほしい。
できれば殺し屋さんも……。

Q7 一番キャラクターの物真似に自信がある漫画は何ですか?
ない。

Q8 こち亀やゴルゴなどの長期漫画に対してどう思いますか?
すごいと思う。

Q9 長期漫画になって欲しい漫画は何ですか?
よつばと!
せめてよつばが小学校に入学するまで……。

Q10 個人的に復活して欲しい漫画はありますか?
B.B.Joker
安藤くんと美香ちゃんの結婚生活とか
今日子さんの元旦那とか見てみたい。

Q11 ドラマから漫画になって欲しい漫画はありますか?
ない。

Q12 好きな週刊誌は何ですか?
見ない。

Q13 多い時でどの位漫画を買いますか?(例、週10冊など…)
月4冊買えば多い方。

Q14 漫画に関するエピソードはありますか?
姉の部屋にあるBL本がトラウマ。

Q15 コミック派と単行本派だったら自分はどっちに当てはまりますか?
単行本派。

Q16 最後に漫画好きな人に3人~6人にこのバトンを回してください


そういえば冬休みって、
殺し屋さん4巻、文学少女見習いの、傷心。、はなまる幼稚園、ハルヒちゃん
しか買ってないんだっけ。お年玉でたくさん買おうと思ってたけど……。
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